せとうち旅★小豆島編

素朴な疑問。四国から遠く離れて住む方の中で、小豆島を知ってる人はどれくらいいるんでしょ??

香川県民の私にとって小豆島といえば、身近にありながら小学生の時に両親に連れていってもらった時に寒霞渓で猿をいっぱい見たことのイメージくらい。
近年の瀬戸内芸術祭の盛り上がりで、直島や豊島に行く人は多くて耳にすることは多くても、意外に瀬戸内芸術祭の中でもそんなに存在感を強調していないかのように思われる小豆島(ごめんなさい)。

そんな小豆島に最近無性に行きたい気持ちにさせてもらったのは、以前SENに泊まりに来てくれたゲストが、今度は「小豆島で働くことになりました」といって今年また遊びに来てくれた時、すっかり小豆島マスターとなっていた彼から小豆島の魅力をたっぷりと教えてもらったから。モーリー、きっかけをありがとう!!

なんとなく不便なイメージがあったものの、今回改めて自分で行くとなってちゃんと調べてみると、港は全部で5つもあるやないの。
高松からだと各港を合わせると一時間に一本以上あるし、本州にも神戸・姫路・日生・宇野とつながってる。
島内の移動はバスになるけど、かわいい名前の「オリーブバス」が定期的に一日中島内ぐるりと走ってくれているし、思ってた以上に動けそうだぞ小豆島。
レンタカーも各港近くやホテルにあるし、効率よく色々見て回りたいならレンタカーが良さそう。

ということで、今回合計3泊したうちの一日はレンタカーでグルグル回り、あと2日は歩きとバスを使って島時間をたっぷり堪能してきました。

関西から来る友達2人と島で合流することにしたものの、それぞれ来る時間も港も違うっていう全くまとまりなく始まった初日は、利便性重視で各港にお迎えに来てくれるリゾートホテルに一泊。安宿に慣れてる人間が久々にリゾートホテルに泊まると、アメニティや無料サービスの数々にテンションあがる。笑

島に一番に到着した私は、ホテルのお手製MAPで周辺の様子をチェック。このホテルは「醤(ひしお)の郷」と呼ばれる古くから醤油や佃煮屋さんが
軒を連ねる場所近くにあり、ホテルから気軽に歩いて散策できるMAPを手作りで作ってくれていたのでその日の予定は近辺散策で完璧。この醤の郷、歩いてるだけであちこちから醤油や佃煮のいい香りがしてきて、この香りだけでご飯が食べれるくらいそそられます。

始めに合流した友人#1と、まずはランチに彼女のお母様一押しのお素麺屋、「なかぶ庵」へ”生そうめん”を食べに行くことに。生パスタは何度か食べたことはあっても、生そうめんとはいかに。

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すぐ横が製麺所になってて、その脇で直売所と食堂を兼ねたような場所があって、そこで生素麺を頂く。1セット500円。待ってる間に商品を物色していると、なぜかクッキングパパの漫画と作者のサインが。 あれ?と思って中を見てみたら、このなかぶ庵が漫画になんと登場してた。すごい。

など色々感動していると出てきたお素麺はこちら。

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ツヤッツヤのプリップリで、素麺=乾麺のイメージが見事に打ち破られます。讃岐うどんを食べる要領で、つるっと ずるるっと 即完食。島での一食目にふさわしい一品でございました。

その後、食後のコーヒーとデザートを頂きに、モーリーお勧めのEATというカフェに。元診療所を改装したカフェらしく、外観からはその殺風景な雰囲気が感じ取れたものの、中に一歩入るとなんとも暖かい雰囲気に包まれた空間。ところどころに診療所の名残の看板やらビーカーのようなものやらが飾られているのも不思議にマッチしてて素敵。のんびり長居してしまいたくなる空気たっぷりでした。

お腹もいっぱいになったことで、友人#2が来るまでの間に、お手製MAPの中にあって気軽に歩いて行けそうだった小豆島八十八か所霊場のうちの1,2番札所へ行ってみよう、ということに。軽い散歩のつもりでその後の風呂上りに飲むワインをコンビニで買って、いざ出発。

と、その10分後くらいにはそのワインを買ったことを後悔しはじめることに。笑。 かわいいイラストタッチのMAPでは「お気軽」なイメージだったけど、結構な急坂を上る本気のハイキングやないの。この道、ワインボトル持って歩く人はまぁおらんよな。とかいいながら、なんとか2番の碁石山(ごいしざん)へ到着。

ここでいきなり度胆を抜かれた。「小豆島は山岳霊場」と耳にはしていたものの、詳しく調べることもなくフラっと訪れただけの私たちの目の前に現れたのは、小豆島の集落と瀬戸内海の島々を一望できる絶景と、山にへばりつくようにして建つ、というよりも、山肌からぽっかり開いた洞窟の中にひっそりと佇む本堂。

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その洞窟の中の本堂は暗かったから写真は撮れなかったけど、ぜひこの雰囲気は直に足を運んで見に行ってください。あ、お寺のすぐ近くまで車で行くこともできます。念のため。笑

その後、せっかくここまで来たのですぐ隣(?)にある一番札所、洞雲山(どううんざん)へ。こちらでは夏の決まった時間だけ見れる「夏至観音」が有名とのこと。この日はすでに若干遅かったから翌日見れることを期待してたけど、あいにくの曇りで残念ながら拝観できず。涙。一年のうちの約50日間だけ、しかも晴れた日にしか見れないとのことでかなり貴重な観音像。 これもまた小豆島へ来るいい理由を作って頂いた、ということで。

そんなこんなでお寺巡りを大満喫した後、ようやくホテルにチェックイン。いっぱい汗かいたから展望風呂が想像以上に気持ちいい。そしてようやく運び続けたワインで休憩。

夜は、モーリー行きつけのスペインバル・casa de saca へ。ご夫婦二人でされているスペインバルとのことで普段は旦那様が料理をされているそうですが、この日は諸事情で奥様がキッチンに。すっかり常連になってるモーリーは先に到着してまったり飲み中。この日の料理は「お任せ」。しかしその時すでにずらりと目の前に並べられた色とりどりのタパスの数々がすべて私たちに用意されていたものとは。あっという間にそれらをたいらげて、さらにその後も色々出して頂いて心もお腹も大満足。雰囲気もお味も言うことなし、しかも奥様の話が相っっ当おもしろくて、こりゃあ近くに住んでたら常連になること間違いなしだわさ。 と全員一致でお店を後にしたのでした。

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ホテルに帰ってからも久々のレディーストークは尽きず。完全に脱力してダラダラしていると、突然部屋の電気が消えて、なんと友人二人から私の誕生日サプライズが。誕生日は数日前だったから全く思ってもいなかったプレゼントで、二人と夜遅くに協力して頂いたホテルのスタッフの方に大感謝。あぁやっぱり女友達っていいなぁぁぁ。と幸せな気分にどっぷり浸かりながら一日目は終了したのでした。(ちなみにお世話になったのはベイリゾートホテルさん。このケーキもホテルのパティシエさん手作りらしく、朝ご飯のビュッフェもおいしかったし、他にも色々融通を利かせて頂いてサービス満点のとても良いホテルさんでした。

 ・・しっかしこのメッセージ。笑 あ、でもロウソクはまだ3本だからそこんとこ夜露死苦;)

・・しっかしこのメッセージ。笑 あ、でもロウソクはまだ3本だからそこんとこ夜露死苦;)

さて3人揃ったところで翌日は朝から張り切ってレンタカーで島巡り!!・・でもせっかくホテルに朝ごはんビュッフェサービスがあるんだからそりゃ食べていかんとね~。え?1ドリンクサービスある?じゃあ昨日のケーキ食べきれんかったから、残りのケーキと一緒に2nd Coffeeしてから出発しようか~。 て、やっぱりアラフォー?汗。 結局のんびりなスタート。

西回りで車を走らせ、まず向かったのは棚田で有名な中山エリアへ。瀬戸内芸術祭の時に作られたという台湾のアーティストの作品「小豆島の光」が棚田の中にどどんと現れたものの、素材のおかげか風景にマッチしている。ちょうど田植えが終わって少し経ったところだったから稲が青々としていて、横を流れるせせらぎで涼をとっている家族の様子がなんとも微笑ましい。

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ちょうどこのすぐ近くに、前から気になっていた「中村農村歌舞伎舞台」があるというので見に行く。屋外の田んぼに囲まれた場所で歌舞伎鑑賞なんて素敵。しかも役者もスタッフもすべて島の人が行う、300年以上続いている行事だとか。次は歌舞伎舞台がある時に合わせてぜひ観に来たい。

モーリーお勧めのこまめ食堂でランチするまでちょっと時間があったので、近くの湧水を見に行くために棚田の間をお散歩。例年深刻な水不足に悩まされている香川県にあるのに、ここでは豊富に湧き出る湧水のおかげでこの美しい棚田ができておいしいお米が食べられるとか。こういうところに本当の豊かさを感じます。

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そんな棚田の中で、そんなおいしいお米やお野菜を使って作られるお食事が食べれるこまめ食堂、おいしくないはずがなく。帰ってきてこちらのHPを拝見しましたが、食堂に関わっている皆様の愛情をひしひしと感じました。他から来る人はぜひこのHPを読んで行って欲しいです。

その後、唯一記憶に残っていた寒霞渓へ。残念ながらな曇り空だったけど、晴れ女の意地か?展望台に着いた時、無理やり雲をこじ開けたかのような青空が。そして目の前に広がる、ゴツゴツとした岩場が目だつ、男性的でカッコイイ景観。そこから少し離れた展望台を目指して遊歩道を歩いてみると、マイナスイオンたっぷりですごく清々しい森林道。ロープウェイに乗らないで脇を歩いて登ってこれる道もあるみたいだから、次はぜひそっちを歩いてこよう。ちなみに一番きれいなのは紅葉のシーズンらしい。

さてその後は、ひと足先に関西に帰らなきゃいけない友人#1を福田港まで送った後、せっかく車も借りたことだしってことでまだ行ってなかった北側の海岸線を回って島を一周。今までいた南側は瀬戸内海に面しているからたくさんの島々や港を出入りするたくさんの船が見えていたけど、北側に回ってみると一気に視界が開けて目の前に本州が。いわゆる観光地のような場所も少ないから、ぐっと静かで落ち着いた雰囲気の集落を通り過ぎていく。キモチいい。

そして「干潮の時だけ歩くことができる」といわれるエンジェルロードへ。いや、ポスターとかで見てるとやっぱり気になったんでね。ええ。どんなもんかなって。でも下調べもちょっとしとけばよかったなー、一番潮が引いてる時にだけ歩けるものかと思ったら、その前後が一番キレイに見れたらしい。

てことで、干潮MAXの時に行った私たちが見たエンジェルロードはこちら。

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エンジェルロード・・ていうかわいい名前に似合わず、がっつりどっしりと道が現れております。笑。か細い、いかにもイメージどおりなのを見たい方はこうなる1時間前くらいに行きましょう。

さて、そろそろ夕暮れが近づいてきた。この日最後の目的地は、西海岸に位置する重ね岩へ。

まず車を駐車して、参道を見てびっくり。細長くて急な階段が山に向かって延々と伸びている。しかも入口に不動様を祀ってあって、「出迎え口」「帰り道」と丁寧に書いてくれている。こういうお心遣いがありがたい。参拝の御礼をしてから、いざ階段を上る。

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一日の終わりにこれがくると結構キツイ。笑 しかも途中から階段はなくなって、ロッククライミング並みの参道に。うほっ。こういう道に血が騒ぐのは歩きバカかしらん。。  とか思いながら登り切った先に見た景色に一瞬言葉を失う。

 ちょっと足を滑らせたらそのまま下まで行ってしまう断崖に挟まれた参道の先に見える巨石。

ちょっと足を滑らせたらそのまま下まで行ってしまう断崖に挟まれた参道の先に見える巨石。

 ちょっと足を滑らせたらそのまま下まで行ってしまう断崖に挟まれた参道の先に見える巨石。

ちょっと足を滑らせたらそのまま下まで行ってしまう断崖に挟まれた参道の先に見える巨石。

なんとかiphoneのパノラマで撮ってみたけど、うーーーん この写真ではやっぱり感動がイマイチ伝わらないような。。ここから見る夕日は最高だろうなぁぁ。

いやぁいい場所だった。来てよかったね。大満足して岩場を下りていくと、なにやら地元の人たちが背中に重たそうな物を背負って次々と上がってくる。気になってじーーーっと見てると、「明日ここで祭りがあって、今日は宵祭りなんよ。よかったら中でお参りしていってよー」と。 あぁそうなんですね、それではぜひ。と、お言葉に甘えて祠の中へお邪魔する。「よかったらお線香も・・・ あーーー、こんなロウソクしかないなぁ」と大きなロウソクを頂いたので、二人で一本頂くことにして、ふと目の前を見ると見慣れた般若心経が。

おぉまさかここで般若心経にお目に書かれるとは!お遍路プレイバック。偶然にも一緒にいた友人#2はお遍路の相方。これはするしかないでしょう。

去年88か所全部歩き終わった私たちが、まさか思いがけず小豆島でもう一度お遍路の時のように一緒に般若心経を唱えてお参りできるとは。なんとも言えない嬉しさ。久々だったから初めちょっと調子が合わなかったけど、心を込めて唱えさせて頂きました。ここに来させて頂いてありがとうございます。

それを見ていた地元のおっちゃんたちはちょっとビックリした様子で「ほーー!若いのにのぉ!祭りも一緒にしていかんか?!」とありがたいお誘いを頂いたけど、宿のお風呂やらご飯の時間があるんで・・といって丁重にお断りしたら、コーヒーのお接待を頂いた。重いのを一生懸命担いでこられた貴重なもののはずなのに。。 さすがお四国。

いやいや、それにしても今回もパーフェクトな旅の終わりでございました。

あ、でもこの日の民宿を素泊まりにして外に食べに行こうと思ってたら、島のお食事処はどこも閉まるのが早い&予約でいっぱいになるのが常識のようで、この後ご飯を食べる場所には若干苦労したので、小豆島へ行く皆様、お宿は食事つきのお宿にするか、または外に食べに行くなら早めに予約をしておくことをお勧め致します。

ちなみに今回諸々参考にさせてもらったのは、モーリーの生のお勧め情報に加えて以前SENにも泊まりに来てくれた島マスター、松鳥むうさんの「ちょこ旅瀬戸内」でした。本当によくできた本ですごく助かりました。むうさんありがとうございます!